日々忙しく厳しい労働環境の中、何とか仕事を続けている看護師さんは本当に偉いです。私は「今日も病院に来た自分偉いわぁ」と思うようにしていました。
まずは、毎日辛くても踏ん張っている自分を褒めてあげましょう。
私は急性期病棟の6年目なので、新人~中堅看護師さんの気持ちが痛いほど分かります。まだ記憶も新しいので悩みや辛さが共有できると思います。
今回は自分は看護師に向いてない、辞めたい思う悩みや不安を経験年数別にまとめました。私の体験談も含めたので、よりリアルに「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と感じられると思います。そんな悩みの共有が辛い状況の中でも、心の支えになり成長に繋がるものです。
そして、このタイトルが気になった方の中には、もう既に限界な状態の方もいると思います。後半はその方に向けて熱弁しているので、是非目を通して欲しいです。気持ちが痛いほど分かるので、よく世間で言われる3年は頑張れなんて言葉は絶対言いません。
看護師経験年数別の悩みと私の体験談
1年目看護師の悩み
先輩方って怖いですよね。一見優しそうでも、アドレナリンの出ている先輩方って余計に話しかけられないですよね。
今は教育目標が変わり、昔よりも緩やかな成長過程を歩めるように看護業界も変化しました。これが先輩方の言う「私達の頃は~」の武勇伝の正体ですね。
新人時代は皆不安です。1つずつ覚えて慣れるしかありません。もう少し学生時代に色々経験させてくれたら良かったのに!と何度も思った記憶があります。
私の部署の同期は5人と、例年と比較しても大人数でした。そして「看護学生泣かせの病棟、看護学生の処刑台」と言われていた病棟でした。仕事テキパキ系のお局姉御が多かったので怯えながら、毎朝フォローの先輩に「今日、1日ご指導よろしくお願いします!」と声をかけるのが本当に憂鬱でした…
実際に私が新人時代言われた言葉、よく新人看護師が言われる言葉
先輩「え?根拠は?勉強してきたよね?」
「根拠」大好きですよね。実際先輩どこまで理解してるんですか~!
看護師長「いいよ、分からないなら受け持ち外すわ。」
酷くないですか…?全てのやる気や気持ちが、へし折られたのを覚えています…。私の知る看護師長程、怖い人間はいないと今も思っています…
先輩「今年の新人多くない~?本当邪魔だわ~毎年新人の名前覚えられないんだよね~」
先輩方の声って結構丸聞こえですよね。THE・女社会ですね。まぁ、後輩達も息抜きで同期会は悪口愚痴大会になりますけどね…(それくらい許されないとやっていけなかった)
1年目の看護師の皆さんにも、心が傷ついた一言が沢山あるのだと思います。
ですが、誰しも新人時代はあります。あの怖いお局だってヒヨコ時代はケチョンケチョンにされていたはずです!
私は1個上の男性看護師に「看護師ってマスク出来るのがメリットなんだからさ!嫌いな先輩に怒られたら、マスク越しに俺は悪口言ってたよ~気が楽になるよ~」と素敵なアドバイスをもらったことがあります笑
辛い中頑張っているのだから、上手に毒を吐きましょうね♡
2年目看護師の悩み
おそらく1年目の後半から2年目にかけて「自立」になる方が多いと思います。そのため、同期との成長差に苦しむ方もいるかもしれません。また、自立したばかりで分からないことだらけなのに、自立になった途端先輩方の目が離れますよね。そうです、新しい新人さんが入ってくるからです。
そんな2年目は小さなミスやインシデント・アクシデントが増える時期になります。
私が1番仲の良い同期は、自分で気を付けてもミスがかなり目立つ時期がありました。決して手を抜いている訳ではなく、頑張りが空回りしてしまう時期があるのです。その時はタイマーを使うようにしたり、やることリスト付箋を印刷して作り、毎日忘れないようにチェックをしていました。気が付いた頃にはミスが減っていました。
小さなミスやインシデントは個人の責任だけではないことが多いです。そのため個人を責めるものではないインシデントレポートがあるのです。私はそのインシデントレポートを定期的に見て、仕事が「当たり前にならない」ように心がけていました。
3年目看護師の悩み
3年目…山場ですね。私は2年目後半~3年目が一番辛かったです。3年目は「リーダー業務や新人教育の役割」が任される時期ですね。
遅い時は21時過ぎまで残業して、退勤しても食欲はなくそのまま寝落ち。夜中に起きて、次の日の勉強や予習をする毎日でした。「もう3年目なんだから」と言われることも増えますよね…
私も3年目でプリセプターを任されました。
まだ自分でも重症患者や家族・急変対応が自信がない頃に、新人さんとペアになるのです。「プリセプターに指導は求めない、精神面のサポートだけして欲しい」なんて先輩に言われましたが、結果毎日のフォローをするのは自分でした。
新人さんと行動調整しながら、重症患者やナースコール対応…入院も「成長のためにね~」とバンバン付きます。
自立になって暫く経ったけれど、先輩方のようには回れない。そんな中、新人指導をしなければいけない。そして指導している立場なのに、同時にリーダー業務という過酷な業務を覚えていかなければいけない…。
私の周りでも、3年目が1番辛かったと答える方が圧倒的に多いです。3年目の皆さん、そして乗り越えた皆さんには沢山の悩みや、挫折があったことでしょう。
4年目看護師の悩み
1番過酷と言われる3年目を乗り切った看護師の皆さん、少し自分なりの効率の良い働き方が見つかる時期です。
良い意味で少し手を抜くことが出来るようになります。ただ、丁度後輩と先輩の中間の立ち回りが必要となります。
チームや患者さんのことを考えながら、リーダーとして業務を振り分けます。そして自分自身も早く仕事を終えるように努力します。
ただ、この時に自分のやりたい看護や、ケアが少しおろそかになりがちです。そしてその事に自分でも気付きます。後輩のフォローと先輩の顔色を伺いながら入院やケアを提案するため、自分の患者さんとの時間やケアが手薄になります。
ある程度看護業務もリーダー業務も出来るようになってきた時期。私は、結婚や出産というライフイベントや、転職の事を真面目に考え始めるようになりました。丁度結婚に焦りが出てきた頃ですね笑
転職を本気で考え始める5~10年目看護師の悩み
看護師が転職をするなら5年目以降がベストと言われています。その理由は、経験年数がある程度定着しており、10年目以上になるとお局化していることが多いため転職先からの印象が下がると言われているからです。
5年目を超えると個人の看護スキルや知識が十分に身に付きます。病棟の中でも頼りになる先輩の1人へ成長しているでしょう。
少し余裕が出来ると、自分のやりたい看護や領域が見えます。専門領域に行きたいのか、全く違う疾患や、美容医療への転職など…。
5年目を超えて、転職の気持ちが芽生える理由にはもう1つあります。
そうです、お金です。5年目以降の皆さん、委員会も含め業務が信じられないほど増えているのに、看護師って給料が上がらないですよね。
私の周りでも、この年代の転職や退職が多かったです。
急性期や呼吸管理に興味があり、ICUへの移動願いを出した方、穏やかな働き方がしたいと療養病院に転職した方、キャリアアップで認定看護師の道を選んだ方、私のように主人に付いていき寿退職した方など様々な方がいました。
私は退職する前、終末期医療や緩和ケアの領域に興味がありました。しかし仕事を一度離れた今、今後のライフイベントや子育て、自分の疲労体力、金銭面を考えた時に夜勤の無い美容医療にシフトチェンジしようか丁度悩んでいるころです。今は引っ越しが重なってしまい、転職活動はしていませんが、1回目の引っ越しの時に看護roo!さんにお世話になった経験があります。