新人看護師の皆さん。
何とかここまで、踏ん張り仕事を続けていることは凄いことです。
最近はSNSで「令和世代の看護師」に悩む先輩方の投稿をちらほら見かけます。
おそらく「ゆとり世代」と同じような言い回しをされて嫌な思いをしている世代かもしれません。
新人看護師さんが辞めたくなる理由には、沢山あると思います。
今回は、看護師の仕事は辛いけれど、今の場所で何とか頑張りたい方向けに書いています。
・仕事は辛いけど、まだ頑張りたい方
・辛過ぎて仕事を続ける自信がない方
私の妹は、適合障害の症状が出たため退職代行を利用し転職した過去があります。
👇後者に当てはまる方はこちらをご覧ください。
新人看護師の悩み
まずは、悩みの共有が出来ればなと思います。
私も新人時代からの同期と、毎月同期会(ほぼ愚痴大会なので、密室のカラオケが多め笑)を開いていました。同じ悩みを共有できるだけで、気持ちが少しでも軽くなるはずです。
理想と現実で看護師像のギャップが大きい
現在は新型コロナウイルスが落ち着き、やっと実習が例年通り再開しましたね。ですが、例え実習があっても、中々理想とのギャップは埋まらないものです。実際に働いてみると忙しすぎて、自分の理想の看護師像が分からなくなりますよね。
また、排泄物や血液処理などは、日常生活では無縁な環境であり、慣れろと言われても無理がありますよね。先輩看護師は食事中でも排泄物や便通の話を気にせずしますが、その休憩室の会話にも最初は引いてしまうかもしれません。
先輩方が想像以上に怖い
近年男性看護師も増えてきましたね。頼もしいばかりです。
ですが、まだまだ看護師は女社会なのが現実です。看護師にも色々なタイプがいますが、全員がほんわか優しい看護師の職場はないと思います。
女社会で働く男性看護師も、同性の怖さを知る女性看護師も、先輩方は怖い存在だと思います。中には仕事の効率が良く、周りからも頼りにされている憧れの先輩が存在する職場もありますが…。やはり命に関わる分、職場全体はピリピリします。
白衣の天使なんて言葉は現実社会では存在しませんよね。
命に関わる仕事の重圧
入職後、初めて看護師の裏側を見たり、「ここまで看護師はやらなければいけないのか…」と仕事の多さに驚いたと思います。
実際に命と直接関わるインシデントやアクシデントも存在します。良く起きてしまう転倒もADLや病状悪化に繋がるので怖いですよね。
新人時代は、どんなに気を付けても、頑張りが空回りしてしまう時期があります。その時期が1番辛いですよね。
私の新人時代の話。アルコール離脱症状で、点滴の針を抜き血だらけの状態で廊下を走っている患者さんや、窒息による心肺蘇生、抑制や鎮静剤の使用…などなど日々命と関わる重圧で押しつぶされそうになりました。
残業が多い
看護師にとって情報収集も大切な仕事の一つですが、前残業がつかない職場は多いようです。私の妹の病院は、新人は規則的に残業出来ないため定時になると打刻、そのあとは先輩方が終わるまで帰れなかったそうです。
1人前にならないと残業が取れない空気感はプライベートや勉強時間を削られ辛いですよね。
新人時代は、どんどん受け持ち患者さんが増えます。人数が増える分、記録の量も増え、記録に追われてくると、先輩方に「もっとケアとか患者さんとの時間を大切にして欲しい」とかって言われますよね。正直、キャパオーバーになります。
私は同期の中で、1番ナースステーションで悔し泣きをしました。どんどん受け持ちが増え余裕が無くなり、仕事後家に帰るとレベル低下?並みの寝落ちが続きました。そして夜中に勉強、出勤前は吐くようになったため、定期で胃薬と制吐剤を内服していた時期もありましたね…。
先輩によって指導内容がちがう
これはあるあるですが、1番新人看護師が困ることかもしれません。
育ってきた環境が違うため、先輩看護師の指導や手技は変わります。
指導者によって言うことが正反対で矛盾が生じると新人看護師が困惑するのは当たり前です。
私の体験談として膀胱留置カテーテルの手技についてお話しますね。
・元オペ室看護師に徹底的に清潔動作を叩き込んでもらい、1人で準備から実施、片付けまで出来る方法(寝たきりの方は足の固定も枕等で対応)
・10年目の看護師には膀胱留置カテーテルは1人で挿入しない。実施側と補助に分かれて2名で行う方法
正反対の指導ですよね。
こういった命に関わらない手技の違いは、看護業務で沢山あります。
考え方が楽になるポイント
実際、見てくれた先輩のやり方を覚えて実践出来れば「自立」になります。
自立になったあとは、案外手技を見られる機会はないんです。なので自立したあとに、自分に合う方法を見つけてみて下さい。これが1番平和な方法かと思います。(ちなみに私は、自立した後、1人出来る方法を極めました!)
もし先輩に確認したいときは、次の攻略編の最後にポイントをまとめています。
【新人看護師必見】先輩攻略法を解説
皆さんの職場には怖い先輩やお局、看護師長はいるでしょうか。
0人ってことはないでしょう…。もしあれば教えて下さい笑
ここからは、そんな近寄りがたい先輩方との接し方や
辛い新人看護師時代を乗り越えるポイントをお伝えしていきます。
正直…後輩看護師、特に新人看護師は、先輩に可愛がられたもの勝ちなんです。一度定着してしまったイメージは中々先輩方の中で変わらないので、出来るだけ1年目の内に可愛がられる後輩を目指しましょう。
「別に好かれなくても良いし…」
そう思う気持ちは十分に分かります。
ですが、先輩に気に入られるだけで、圧倒的に仕事がしやすくなります。これは自分のためです。
そしてポイントは、仕事とプライベートのON/OFFを使いこなすことです。
私は「看護師泣かせの病棟」「看護学生の処刑台」と言われていた病棟で6年間働きました。
先輩方に認められると、そんな環境の中でも先輩方にも頼りにされ、内輪に入ることが出来ました。
新人A:要領や勉強はあまり得意ではないが、愛嬌があり、一生懸命な子
新人B:勉強が出来て仕事の覚えも早いが1人で色々やってしまう、敬語が使えない子
あなたが先輩なら、どちらの後輩を育てたくなりますか?
きっとAさんですね。看護師は3年経てばどんなタイプでも、ほとんど1人前になれます。ですが、その後の自分の立場や仕事のしやすさを考えると、1年目から可愛がられる方が何事も得なのです♡
では実際に攻略法・ポイントをお伝えします♪
最初の挨拶が肝心
先輩方は中々新人の名前が覚えられません。
そこで、その日指導してくれる先輩には自ら名前を伝えましょう。
「おはようございます!(苗字)です!よろしくお願いします!」
このポイントを抑えるだけで、先輩方からの印象が良くなり、名前を覚えてもらえます!
分からないことを具体的に伝える
最初は分からないことが、分からないのも当たり前です。
ですが初歩的なことでも良いので、自分の分かる部分・分からない部分を明確に出来れば先輩方も答えやすいです。
ちなみに分からない部分が、医師の領域になることもあるので悩んで時間が経つよりも聞いた方がよいかもしれません。
例えば、「膵炎の原因がアルコールや食事、腫瘍が関係することは分かったが、この患者さんの原因が分からない」と後輩に質問されたことがありました。
⇒自己免疫性の場合や、私も分からず医師に一緒に聞くと、「まだ僕も断定は出来ないが、膵・胆管合流異常の可能性がある」といったケースもありました。
このような質問であれば、医師への確認も必要な領域なのか、どこまで理解しているか、補足出来るはないか、分かっている部分の理解を深めてみようかな、など先輩としても成長の手助けがしやすくなります。
このように、基礎的な部分でも良いので、勉強していることや分かっている部分も伝えることで好印象となります。
メモを取る
最近の若者はメモを取らない傾向にあるそうです。
他の職種であれば可能かもしれませんが、看護師の世界は勤務中に携帯は触れません。
先輩方は、自分が話している時に後輩がメモを取ってくれると、喋りが饒舌になったり良い気分になり、もっと教えたくなる方が多いのです笑。あとはメモだけを見ずに、しっかりと頷きながら聞くこともポイントですよ!
先輩によって指導内容がちがう場合
こちらは、新人看護師の悩みの部分で触れた内容です。
もし、どの手技で覚えるべきか、正しい手技を知りたくて先輩に聞く時のポイントです。
まず、手技の違いを指摘された時には、教わった先輩の名前はあまり伝えない方が平和です。(前に教わった先輩が、当日の指導者より目上の方であればOKです)
聞く相手は、教育担当者(プリセプターやアソシエート、新人教育委員会など)、に聞いた方が良いです。
実際に聞くときは、「何回か実践したので、自立したいのですが、指導者によって手技が少しずつ異なるので困っています」と正直に伝えるのもよいです。ポイントは、「何回か(指導者が限定されない)」と伝えることや、「困っている」というニュアンスで伝えることです。
あとは、自分でも「しっくりくる手技」が見つかった時。その先輩に「色々な方法を見させて頂きましたが、自分はこの方法で覚えたいと思います!ありがとうございます!」と伝えましょう。可愛い後輩の出来上がりです笑♡
1番は感謝の言葉を言えて、頷くなどの反応出来ることが大事です。
看護師は辛い下積み時代がある分、とてもやりがいのある仕事です。
今の職場で何とか頑張ろうとする新人看護師さんを私は応援しています♪